大阪療術のブログ

大阪府療術師会の月例会報告、今月号の療術だよりのテーマ、セミナ報告などコンパクトに発信

財団認定講習会の報告(1部)

今年度最初の財団認定講習会が
平成26年8月24日(日)大阪市中央区の五苑第2ビルで開催されました。

テーマは『物理療法・カイロ手技療法の有効性と安全性』
2部構成

 1部:プライマリーケアにおける非特異的な急性腰痛管理のための欧州ガイドライン
      (非特異的な急性腰痛のための欧州ガイドラインー要約)
         一般財団法人 全国療術研究財団 編 解説

 2部:物理療法・カイロ手技療法の有効性と安全性


1部
◎プライマリーケアにおける非特異的な急性腰痛管理のための欧州ガイドライン
   (非特異的な急性腰痛のための欧州ガイドラインー要約)
     一般財団法人 全国療術研究財団
  解説:倉津会長

○プライマリーケア 〔総合的に診る医療〕  primary care
 ・(類型C)重要で新しい概念の普及を図る
 ・大きな病院での専門医療に対して,ふだんから何でも診てくれ相談にも乗ってくれる
  身近な医師(主に開業医)による,総合的な医療です
 ・今後の社会的な医療体制を考える上で重要な概念です

○非特異的
 ・特別に異常や異変や変わったことはないという意味

○腰痛の疫学
 ・腰痛の生涯有病率は先進工業国で70%を超えると報告されている
 ・症状、病態及び放射線撮影画像との相関性は低い
 ・約85%の患者で疼痛を病態又は神経学的な侵害に帰することは事はできない
 ・プライマリケアにおける腰痛患者の約4%に圧迫骨折があり、1%に腫瘍が認められる
 ・硬直性脊髄炎及び脊髄感染症はよりまれである
 ・椎間板脱出の有病率は約1%~3%である

○リスク因子
 ・最も高頻度に報告されるのは、力仕事、身体を高頻度に屈曲させたり、ねじったり、物を持ち上げたり、
  引っ張ったり押したりする反復作業、静的姿勢及び振動など
 ・心理社会的リスク因子は、ストレス、苦痛、不安、うつ病、認知機能障害、疼痛行動、職業に対する不満
  及び就労時の精神的ストレスなどが含まれる

○アウトカム(成果)
 ・急性腰痛の治療の目的は、疼痛の緩和、機能的能力の改善並びに、再発及び慢性化の予防である

○急性腰痛の診断
 ・大半の急性腰痛患者に対しては、徹底的な病歴調査と簡単な臨床検査で充分である
 ・初回検査の主要目的は、「赤信号」をすべて同定し、特定診断を下すよう努める
 ・しかし急性腰痛の大半の症例が、検出可能な病態変化に基づいて診断できないことも  充分許容されている

○急性腰痛の分類
 ・国際的に認められている単純で実践的な分類法は、急性腰痛をいわゆる「診断トリアージ」と言われる
  3つのカテゴリーに分ける方法である。
   ・病的な脊髄病変
   ・神経根痛
   ・非特異的腰痛

 検査手順での優先順位は、この臨床的な根拠に従う。

~コメント~
 ・高齢化社会の進展で、リスクを認識すると共に、最新の医療の大きな流れを知る事も必要
 ・一方、一般的には疲労などからくる不定愁訴を訴える方も多数である
 ・複雑化する社会とともに高度化する医療分野で、我々も絶えず資質の向上を図り、 
  総合力が持ち味の療術の良さを発揮するときである
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  1. 2014/08/29(金) 17:10:54|
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