大阪療術のブログ

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ワールブルク効果

 安保徹先生の『人がガンになるたった2つの条件 』の中の、【ワールブルグ効果】が気になったので、ネットで調べました。
 専門的でしたが、ストーリー展開に満ちた非常に興味深い主な内容でしたので、下記にまとめました。

 がん(悪性腫瘍)はWikipediaでも、遺伝子の突然変異によって発生する、と最初に書かれています。
しかし、遺伝子異常が生じ、増殖を続ける説が正しいとしても、細胞が倍々に増えるには、莫大なATP(アデノシン三リン酸→エネルギー代謝の元)が必要です。
 がんはどのような代謝でATPを得ているのでしょうか?

 この問いに、遺伝子だけではなく、代謝の観点からもガンを捉えなければならないとと考えたのがドイツ人のワールブルグ博士でした。

【呼吸酵素(チトクローム)の発見】
 今から80年ほど前、ワールブルグ博士が最も力を注いだのが、がん細胞のエネルギー代謝の研究です。
 学生時代からがん研究に関心をもち、がん細胞の異常な増殖を解明するため、エネルギー生成の反応系を研究し、呼吸酵素を発見しています。
 そして、この呼吸酵素(チトクローム)の発見で1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞しています。

【ワールブルグ効果とは】 
 次に、不思議なことにがん細胞は、ATPを最も効率的に得られる酸化的リン酸化(@ミトコンドリア)を行わず、好気条件下でも、解糖系を利用してATPを得ます。この現象は、提唱者の名前から「ワールブルグ効果」と呼ばれます。
 つまり、
○がん細胞は酸素が無い状態でもエネルギーを産生できること
○がん細胞は酸素が十分に存在する状態でも、酸素を使わない方法(嫌気性解糖系)でエネルギーを産生している。

 しかし、このがんの特徴は、最近まであまり重視されていませんでした。
 ところが最近、このワールブルグ効果はがん発生の原因として再び脚光をあびるようになっています。

→酸素が豊富な状態でも、がん細胞は嫌気性解糖系でエネルギーを産生している。

→ネットでは、 がん細胞のワールブルグ効果を逆に活用して、がん細胞をアポトーシス(細胞死)に導く抗がん剤や漢方薬治療の研究が最近、すすんでいるとの解説がありました。(詳細はワールブルグ効果にて検索)

→安保先生の同著書では、これらの研究も踏まえた、『働き過ぎやストレスによる血流障害からくる、低酸素・低体温の状態が日常化したとき、体の細胞がガン化して生まれる。(p29)』としています。
 さらに、ガンにならない為に、ミトコンドリア系と解糖系を上手に利用したバランスの良い生活改善を行うよう提言しています。

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  1. 2012/05/20(日) 23:17:47|
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