大阪療術のブログ

大阪府療術師会の月例会報告、今月号の療術だよりのテーマ、セミナ報告などコンパクトに発信

~療術の歴史を振り返る その2~

・一方、療術禁止の理由として、昭和23年7月3日に発行された、黒田保次郎著『療術禁止の裏側』によると、
 療術禁止の理由の中に、
  ①療術業者は医学的知識に乏しい
  ②業種が400種(進駐軍へは260種)あって統制化し難い
  ③療術には科学的な証明がない
  ④療術業者の中には悪疫を伝播せしむるものがあるので、見過ごしできない
  の4つをあげている。

・こういう疑問があることを踏まえて、*内海安吉議員(全療協2代目会長)は、昭和23年6月2日衆議院厚生委員会で、
 次のように政府(厚生省)を追求した。
 (*内海安吉:衆議院議員、当選9回、日本自由党設立委員、党代議士会副会長、政調会副会長など歴任、
          昭和26年5月から38年1月まで全療協会長、勲二等旭日重光章受賞85歳で逝去)

・現在我が国におきまして、療病保険を業とするものには、医師の他、あん摩、鍼灸、柔道整復、療術の4種類があります。
・そのうち前三者は法律をもって業務が保証されているにもかかわらず、
 療術は、昨年1月1日から施行せられました「あん摩その他営業法」によって禁止せられることになりました。
・当局は療術禁止理由と致しまして、
 第①に、療術業は医学的知識が低い
 第②に、療術はその業種が400余種もあって、法制化することがむずかしい
 の二点をあげているのであります。

・従来療術は、民間療法の名のもとに、日本独自の療病保険法として研究発達したものでありまして、
 無害であって有効なるもののみが各地方庁の取締令下に認許されたものであります。
 すなわち、有害なるものは取り締まりによって禁止され、
 無効なるものは大衆の批判によって自然消滅しておったのであります。

・現在わが全国療術協同組合に加入せる業種の届け出名称は多種であっても、
 その実態は下の2類7種に分類されることになっております。

・第1類は手の技術であります。手技、指圧療法、整体療法
・第2類は電気療法などのいわゆる機械類によってやるところの療法でありまして、
 光線療法、磁気療法、温熱療法、刺激療法、こういったようなものでありまして、
 当局の言われる業種多様にして法制化することが困難であるという説明には首肯することができないのであります。
 (全療協45年史、P45~)

◎その後の、全療協の先達の生存権をかけた法制化運動は、
 ○既得権者の法的身分保証の獲得、
 ○昭和35年の最高裁判例「療術行為は人の健康に害を及ぼすおそれのあるものでなければ、禁止処罰の対象とならない」、という法的解釈を得て、
 ○昭和63年(財)全国療術研究財団の設立へと実を結ぶ。
 
◎気の遠くなるような、非常に長い法制化運動の歴史の変遷を経て、現在に至っている。
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  1. 2013/01/15(火) 21:58:45|
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